もう一度

無色透明になりたい

ぬくもりがほしい

祖母に会いに行ったら、抱きしめてくれるだろうか。一緒に寝てくれるだろうか。

祖母の家で、縁側を見て、とんぼや鶯やツツジ入道雲を眺めていたころ、3歳~7歳かなぁ。涙で目を瞬きさせるたびに、夏の終わりの蝉の音が、聞こえる。入道雲。ピンクにひまわりのワンピースに、麦わら帽子。あの日を、また追体験したい。

祖母が生きている間に、もう一度。今のままでは、与える側になれないことは分かってます。

愛情やぬくもりを、私にくれるんじゃないかって。

誰かじゃない、私を見てほしい。